マダニ

2017年のマダニに関する主なニュース

<5月>

2016年10月に宮崎でSFTS感染で亡くなった男性、公務災害認定 (2017年5月11日 香川ニュースより)

2016年10月に職務中にマダニにかまれSFTSに感染して死亡した60代男性の件について、
市から公務災害に認定され遺族に一時金2200万円、遺族補償年金70万円が支払われました。
死亡した男性は高岡総合支所の嘱託職員で、勤務中に市有地の草刈をしていたところをマダニに咬まれました。
右足首にはマダニの咬み跡が残っていたとのことです。
その後SFTSの感染が確認され、症状悪化の後死亡していました。
「市公務災害補償等認定委員会」の「公務災害に当たる」とされ、公務災害認定がされました。



香川県で男性死亡 マダニによるSFTS感染か (2017年5月11日 香川ニュースより)

香川県にて11日、県内の50代の男性が死亡しました。
SFTS感染による死亡とのことです。
男性は草むらに入ったあとに体調を崩し3日から病院に入院して経過を観察していましたが、
症状が悪化し死亡に至ったとのことです。
SFTSの症状はインフルエンザにも近いところがあり、
同様の症状が出た場合にはすぐに病院へと県は訴えています。



札幌市内に生息するマダニからSFTSウィルス確認 (2017年5月10日 北海道ニュースより)

2016年の夏に、札幌市内でマダニにかまれた40代男性がダニ媒介脳炎で死亡した件を受け、
北海道大学は札幌市内のマダニや野生動物の調査を進めていました。
市内のマダニの中からは脳炎を引き起こすウィルスの存在が確認されたとのことです。
また同地域内に生息する野生動物(アライグマやネズミ)の調査では、
そのうち10%からウイルスに感染したことが原因と見られる抗体は発見されています。
寒い地域でもマダニが活動し、脳炎ウイルスが蔓延していることを示すこととなりました。
長崎でも70代女性がマダニの殺人ウィルスにて死亡 (2017年5月10日 FRTニュースより)

先日鹿児島で90代の女性がマダニによる感染症SFTSで亡くなりましたが、
同時期に長崎佐世保でも70代女性がなくなっていることがわかりました。
県内では過去に4件の死亡例があります。

4月25日に女性は発熱と全身の倦怠感を訴え来院しました。
その後検査にてSFTSに感染していることがわかりました。
本人にマダニにかまれた認識はなく、かまれた痕らしきものも発見にはいたっていません。



マダニにかまれてSFTSに感染した90代女性が死亡 (2017年5月2日 大分ニュースより)

鹿児島にて90代女性がSFTS感染にて5月1日に死亡しました。
女性は4月23日に全身の痛みや食欲不振などの体調不良を訴えて入院していました。
その後鹿児島県環境保健センターが検査したところ、SFTSの感染が確認されました。
28日には肝機能障害や下痢の症状が悪化し、1日に亡くなったとのことです。

女性の話によると、来院の前日に山に入ったことがあり、その際にマダニに刺されたのではないかと推測されます。
実際にマダニにかまれた認識はありませんが、状況からみてマダニによる感染の可能性が高いとのこと。
マダニによるSFTS死亡例は2017年では県内2件目。



<4月>

静岡県がマダニに対しての危機管理情報を発表 (2017年4月29日 静岡ニュースより)

マダニによるSFTS発症例が増加している中、28日静岡県はマダニの危機管理情報を公開しました。
静岡県の疾病対策課は「これから暖かくなるとマダニが活発に活動を始める」として、
キャンプなどのアウトドアレジャーだったり、農耕作業だったり、公園だったり、
森や茂みと接触する機会には十分な注意を呼びかけています。
特にアウトドアレジャーで森の中に入る機会が増えたことが懸念材料になっています。

マダニが媒介する主な感染症は「日本紅斑熱」と「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。
とくに西日本で感染が広がっています。
理由は西日本に住むマダニのほうが問題となるウィルスの保持率が顕著に高いからです。
この理由についてはまだ明らかになっていません。

日本紅斑熱はマダニにかまれてから、2〜8日の潜伏期間の後、高熱や発疹が現れ、重症化し死に至るケースもあります。
県内では過去2年で県東部に住む4人が発症し、1人が死亡しました。
重症熱性血小板減少症候群は6〜14日の潜伏期間の後、発熱や消化器症状が出ます。
致死率は30%とされる。

マダニに咬まれることによって発症が恐れられるのは「日本紅斑熱」と「SFTS」、「ライム病」など。
とくに西日本のマダニのほうがウィルス保有率が高いというデータもあり、感染例も多く報告されています。
「日本紅斑熱」は感染後に1週間前後の潜伏期間を経て、高熱や、皮膚の発疹が症状として現れます。
最悪の場合は重症化して死亡にいたるケースも。
静岡県内ではこの2014年から4件マダニによる感染症が報告され、そのうち1人が死亡しています。
「SFTS」は10日程度の潜伏期間を経て、高熱や消化器への症状が出て、死亡にいたる確率は3割と言われています。

西日本に多いとされるSFTSウィルス。
静岡県内ではまだ発症例は確認されていませんが、
県内のマダニもSFTSウィルスを持っていることがわかっています。
マダニは山の中や、公園、野畑など、野生の動物が多く通るような場所に身を潜めています。
そういった場所に接する際には、できるかぎり肌の露出をおさえることが肝心です。
蚊を対象にした虫除けに含まれるDEET成分も忌避材としては有効です。
静岡県は厳重に注意を呼びかけています。

マダニ



マダニに咬まれてしまう被害が多数 咬まれないための対策 (2017年4月4日 松岡ニュース)

ここ最近では山の中や公園などの屋外でマダニに刺され、
それによってウィルスが媒介される感染症「日本紅斑熱」や「SFTS」の報告が年々増えています。
20年ほど前に開始された調査では報告数は40件程度でしたが、
2010年には約150件、2016年には280件近くの症例が報告されています。

かつては人が野外に出る機会が増える夏に多い病気とされていたが、
国立感染症研究所によると現在は4月〜10月に継続して多く報告されており、
2017年3月26日時点ですでに5件報告されている。すでに注意が必要な時期になっているのだ。

一昔前までは、田舎の住人が山の中に入って山菜をとるようなときにマダニに刺されると考えられ、
夏になると増える病気だとされていましたが、
最近では春から秋にかけての発症報告も多くなり、国立感染症研究所が注意を呼びかけています。
先月の時点で今年は発症報告が5件。
決してマダニによる感染症問題は無視できないレベルまできています。

ダニというと室内のカーペットや布団の中にいるイメージがありますが、
マダニはまったく別の生き物に近いのです。
山の中、茂みの中などに生息し、野生動物の血を吸う吸血性の生き物です。
しかし畑や庭、公園などでマダニが確認されることもあれ、
人間と接触する機会が増えていることに機関は警鐘を鳴らしています。
感染症研究所昆虫医科学部の調べでは、道路わきの緑地などにも生息しているとのことです。

どうしていま、マダニによる感染症被害が拡大しているのでしょうか?
この詳しい理由はわかってはいませんが、
日本皮膚科学会はこういった3つの見解を発表しています。

・マダニがいままで狙っていた野生動物が少なくなってきたため人間も積極的に狙うようになった
・農業に従じる人間が少なくなってきたために、荒れた田畑が増えてしまった
・アウトドアブームで、人間自身が山の中に足を踏み入れる機会が多くなった

SFTSは人間同士の感染はありませんが、抗体や予防接種、ワクチンといったものも現状では存在しません。
対策や予防策がない以上、唯一有効なのはマダニとの接点を少なくし、咬まれる可能性を下げることです。
まずはマダニが皮膚に接触することを避けることが重要で、
できるかぎり山の中などで活動するときは長袖の服を着用して肌の露出を少なくすることが大切です。
くるぶしソックスなどもできれば避けて、通常の長さの靴下を着用しましょう。
衣類も少し厚めで繊維が細かく、表面はツルツルして虫がとりつきにくいようなものを推奨しています。
マダニを防ぐためにはDEET成分が入った虫除けがよいとされています。
DEET成分は一般的な蚊よけのスプレーに入っている成分なので、比較的手に入りやすいです。

自宅に帰ったあともなるべく早く服を脱いで洗濯機にかけ、
自身も全身の肌をチェックしながら入浴を済ませてしまうことをおすすめします。

万が一かまれてしまった場合は、まず落ち着くこと。
発見が早ければ早いほどSFTSの感染率は下がると言われていますが、
焦って対処を間違えるほうが問題が大きくなってしまいます。

マダニは自らの牙を皮膚深くに突き刺し、自らの唾液をセメントのように固めた状態で抜けにくくしています。
無理に取ろうとするとマダニの体を潰してしまい、マダニの体液が自分の体内に流れ込んでしまい危険です。
マダニの体をつぶさないように慎重に取りましょう。

有効だと言われているのはエタノールなどのアルコールを綿棒に染みこませ、
軽くマダニ本体に刺激を与えること。
そうすると自らセメント固定を解除して外れやすくなることがあります。
ピンセットでマダニを取るときはできるかぎり根元(口先)を狙って、
マダニの胴体を潰さないように気をつけましょう。

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