マダニ

2014年のマダニに関する主なニュース

<12月>

マダニにかまれ大分市の女性がSFTS感染
マダニが媒介する感染症・SFTSに大分市の女性が感染していたことがわかりました。
県内での感染確認は2例目です。
大分市保健所によりますと、今月10日ごろ、大分市内に住む80代の女性が
発熱や筋肉痛の症状を訴えました。
女性は市内の医療機関に入院し、国立感染症研究所で検体を調べた結果、
SFTS=重症熱性血小板減少症候群のウイルスが確認されました。
女性は命に別状はなく快方に向かっているということです。
SFTSはマダニを媒介する感染症で全国では今月10日までに32人の死亡が確認されています。
県内で感染が確認されたのは、今年6月の佐伯市の男性に続き2例目です。
保健所は草むらなどに立ち入る場合、
肌の露出が少ない服装をしてマダニから咬まれないよう注意してほしいと呼びかけています。


マダニウイルス、女性の感染発表 [熊本県]
県は4日、苓北町の女性(73)がマダニが媒介するウイルス感染症
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に感染したと発表した。
県内での感染の確認は今年初めて。
女性は下痢や吐き気を訴え、先月21日から入院しているが、快方に向かっているという。


<11月>

マダニ感染、80代女性死亡 山口
 山口県は14日、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に
県内の80代女性が感染し、11月上旬に死亡したと発表した。
県によると、女性は発熱や嘔吐などの症状を訴えて10月下旬に県内の病院に入院した。
国立感染症研究所が検体を調べ、SFTSウイルスを確認した。


<10月>

愛媛)マダニ感染症SFTS、全国最多 8人が死亡
野外のマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の県内感染者は
20人で全国最多となっている。
県などの調査では、県内のマダニはウイルスの保有率が全国平均より高いことが判明しており、
あらためて注意を呼びかけている。

全国で報告のあったSFTS感染者は今月2日現在、
15県で計108人、うち35人が亡くなっている。
県内では昨年2月以降に確認された20人のうち8人が死亡している。

県衛生環境研究所の四宮博人所長(60)によると、15人と県内で感染者が集中する八幡浜、
宇和島両保健所管内のマダニ約1200匹を検査した結果、ウイルス保有率は21・6〜40%。
全国調査の5〜15%よりかなり高かった。
八幡浜保健所管内では、捕獲したイノシシ40頭の25%が過去にSFTSに感染したことを示す抗体を持っており、
これも全国調査の4・6%を大きく上回った。


<9月>

マダニが媒介する「SFTS」感染を防ぐ方法は? 国内の死亡率3割、西日本で感染拡大
マダニが媒介する感染症「SFTS」が西日本を中心に拡大している。
2014年7月時点で、日本国内では感染者の3割が死亡。
予防用のワクチンや治療薬は存在しない。
9月11日には、デング熱の国内感染者が100人突破するなど感染が拡大しているが、SFTSにも警戒が必要だ。

SFTSの正式名称は、「重症熱性血小板減少症候群」。
SFTSウイルスを持つマダニに咬まれることで、人間に感染する。
2011年に新種のウイルスとして中国の研究者が確認したのを皮切りに、中国で大流行した。
日本でも2013年1月に初確認され、西日本を中心に感染が急拡大。
2014年に入ってから感染者数が半年間で、前年を超えるなど患者数が急増している。
国立感染症研究所によると、7月30日現在で国内の感染者数は85人。
そのうち3割に当たる26人が死亡した。
西日本の16県で報告され、60代以上の感染者が特に多く全体の9割を占めている。
東京都感染症情報センターでは、症状を次のように説明している。

主な症状は発熱と消化器症状(おう吐、下痢など)が中心で、
倦怠感、リンパ節腫脹、出血症状なども見られます。
潜伏期間は6日〜2週間で、致死率は約10〜30%(中国では2009年当初の報告例が少なく致死率は30数%でしたが、
その後の調査により10数%と推定されています)
(東京都感染症情報センター「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」より)

マダニは人家にいるイエダニと違って山林に多く生息する。
イエダニよりも体長は大きく3?8ミリ程度。
吸血後は1〜2センチまで膨らむ。普段はネズミや小鳥、ウサギ、シカなどの体を吸血している。

春から秋にかけて活動するのが特徴。
野山をハイキングする際には半袖などの肌をさらす格好を避けたり、虫よけスプレーを使うのが効果的だ。
国際感染症センター医師の忽那賢志氏は次のように話している。

「山などに入る場合は、なるべく肌を晒さないことが肝要です。
また、DEET(ディート)と呼ばれる化合物が含まれる虫よけスプレーを使用することも効果的です。
ただし、日本で発売中のスプレーの濃度は最高でも12%で効果の持続は約2時間。
長時間、野山に入る場合は2時間ごとに虫よけスプレーを使用する必要があります」
(日刊SPA!「デング熱よりも怖い!? マダニが介する致死率33%の感染症」より 2014/09/02)

致死率33%マダニ


マダニ媒介「日本紅斑熱」淡路島内5件、過去5年間最高に並ぶ 兵庫
病原体を持ったマダニに刺されて起こる「日本紅斑熱」の発生件数が、淡路島内で増えている。
12日に届け出のあったケースで5人目と、過去5年で最大だった平成21年の5人に並んだ。
淡路県民局洲本健康福祉事務所は「肌を出さず、防虫スプレーの活用を」と注意を呼びかけている。

日本紅斑熱は、屋外にいる病原体を持つマダニに刺されてから2〜8日後に発症。
38度以上の急激な発熱があるほか、手のひらや顔面などに赤い発疹(紅斑)が出る。
治療が遅れると、腎不全や呼吸不全に陥るなど命にかかわることもあるが、
治療薬はあるので、早期の診断、治療が重要という。

同事務所によると、県内全体での発症は平成12年〜25年まで、
毎年1人〜6人で推移しているが、ほとんどが淡路島内に集中。
島内では21年に5人、22年1人、23年0人、24年1人、25年3人で、
今年は9月12日で5人となった。
年代別では小学生から70代で、地域別では洲本市が4人、南あわじ市が1人。
男女別では男性2人、女性3人。重症化の例はないという。

島内では中南部の諭鶴羽山系や柏原山系に多く4月から10月ごろに多く発生。
今年は7月に2件で、9月に入って3件確認された。

マダニは山や河原の草などにおり、ペットを散歩に連れていくと、マダニまで連れ帰るケースも。
また、深く刺すので無理に引きはがすと皮膚を傷つけるため不審に思ったときは、
医療機関を受診することが重要という。
同事務所は「長袖や長ズボンを着用して肌を出さないようにするほか、
防虫スプレーを使うことが特に重要」と話している。


<8月>

マダニ媒介の感染症、2人目の患者 和歌山県
主にマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の
和歌山県内2人目の患者が今月上旬に確認されていたことが、県への取材で分かった。
日高郡の80代男性で、入院したがすでに回復している。
国内では患者の3割が死亡しており、県はマダニにかまれないよう注意を呼び掛けている。

男性は農作業中に臀部(でんぶ)をマダニにかまれたとみられ、発熱や腹痛、下痢の症状が出た。
近くの病院にかかり、血液検査をしたところ、血小板と白血球が減少していた。
県環境衛生センターと国立感染症研究所がそれぞれ調べ、SFTSであると確認。
それを受け、病院が御坊保健所に届け出をした。

県内の患者初確認は6月下旬で、農作業中にダニにかまれた日高郡の70代女性だった。
国内では患者届け出義務が発生した昨年3月以降、
今年7月30日までの患者数は85人で、うち26人が死亡している。
患者のうち60代以上が76人で、9割を占める。発生地域は西日本の16県で、
7月30日時点で和歌山県より東での報告例はまだない。

県健康推進課は「今後、患者が増える可能性もある。野山に入るときなどは、肌の露出を少なくし、
帰宅後はすぐに入浴してかまれていないか確認してほしい。
ダニにかまれていたら、傷口からウイルスが入り込む可能性があるので無理に引き抜かず、
すぐ医療機関で受診してほしい」と話している。


日本紅斑熱:マダニに刺され発症 岩美の80代女性重篤 /鳥取
県東部福祉保険事務所は22日、岩美町の80代女性が、
病原体「リケッチア」を持つマダニに刺されて感染する日本紅斑熱を発症したと発表した。
県内の病院に入院中で、意識が混濁し発熱や発疹があるという。
県内では今年1件目。

同事務所によると、女性は13、15日に町内の墓掃除をした際に刺されたとみられ、18日から入院。
同事務所は「森林作業や農作業では、長袖や長ズボン、手袋などの着用を」と呼び掛けている。


<7月>

愛媛)マダニ感染死、県内で5人目 80代女性
県は25日、野外のマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)で、
松山保健所管内の80代の女性が死亡したと発表した。
県内の症例は15人目で、死者は5人目。

県健康増進課によると、女性は1日に発熱や嘔吐(おうと)などの症状を訴えて医療機関で受診し、
9日に亡くなった。
肩と脇腹にマダニに刺された跡があった。海外渡航歴は不明で、
普段から山中で農作業をしていたという。


SFTS:マダニ感染症で80代女性死亡 県東部 /山口
県は14日、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群」で
県東部の80代の女性が死亡したと発表した。県内での感染は6件目(うち死亡4件)。

県によると、女性は今月上旬に発熱や全身の倦怠(けんたい)感を訴えて入院したが、間もなく死亡した。
マダニにかまれた痕は見つからなかったが、時々、畑仕事をしていたという。


7年連続で全国最多 伊勢志摩に集中、紅斑熱発症
マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」の県内の発症者数が、昨年、過去最多の五十一人を記録した。
七年連続、全国最多となったが、不思議なのは被害のほぼすべてが伊勢志摩地域に集中していること。
これだけ突出した例は他になく、専門家も原因を探りかねている。
「十年ほど前から疑わしい症状の患者が増えだした。
それまではほとんどなかったんだけど…」
伊勢市の伊勢赤十字病院。血液・感染症内科の坂部茂俊医師(40)の元には、
市内や南伊勢町から発症者が診察に訪れる。
二〇〇六年以降、治療した日本紅斑熱の患者は百三十人。
「野良仕事の最中に刺される例が多く、山間部だと自宅の庭で刺される人もいる」と話す。
日本紅斑熱は、特定の病原体を持ったマダニに刺されると、
人によっては頭痛や発熱を伴って発症し、体に赤い発疹ができる。
人同士の感染はないが、放置すると重症化する場合がある。
感染者が国内で初めて報告された一九八四年以降、被害は近畿地方より西側に集中してきた。
県内では発症者数が初めて全国最多となった二〇〇七年以降、少なくとも三人の死亡を含む二百四十四人が感染。
そのうち、四人を除いてすべて、伊勢志摩地域を管轄する伊勢保健所管内だった。
県内の発症者は〇六年に二人だったが、医療機関に症状の周知を徹底するなど検査態勢を強化したところ、
翌〇七年に二十四人に跳ね上がった。
県保健環境研究所の赤地重宏主幹研究員(48)は
「件数が増えたのは、似たような症状との見分けが付くようになった側面もある」と指摘する。
国立感染症研究所によると、マダニは体長数ミリ。野生動物が出没する草むらや人里近くに現れる。
日本紅斑熱を持った個体が西日本に多いのは、温暖な気候を好むためだ。
ただ、特定の地域に偏る理由は、マダニの種類や生息密度に加え、
寄生する動物や気候も重なって決まるため、断定は難しい。
伊勢志摩地域の場合、面積の半分以上を森林が占め、ニホンジカなどマダニが寄生する動物も多く生息している。
加えて、赤地研究員は、伊勢志摩を南北に走る一級河川の宮川などを要因に挙げる。
こうした自然が伊勢志摩を他の地域と分断するように地形を形成。
マダニが寄生する動物が簡単に飛び越えられないため、同じ場所にとどまり続けたとみている。
では、いつから住み着いたのか。マダニは自力で移動できる距離が限られ、昔からいたとの見方もある。
しかし、坂部医師は「もし、そうならもっと早く発症者が出ていたはずだ」と指摘。
「人為的に持ち込まれた植物や動物に偶然、付着していたのが広がったのでは」と話している。

◆野外では肌の露出控えて
マダニは春から秋にかけて活動が活発になるため、いまの季節は特に注意が必要だ。
国立感染症研究所はホームページ上で身近な対策を紹介している。
野外では長袖や手袋を着用して肌の露出を控える。
家に持ち込まないよう、外で衣類をはたいたり、入浴や粘着テープを使って取り除いたりするのも有効だ。
予防しても刺される可能性はあるが、坂部医師は「感染する確率は数%以下だろう」と推測。
そのため「過度に構えず、体調が崩れたらすぐに診察に来て」と話している。
昨年一月には、新たな感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者も国内で初めて確認された。
西日本で死亡例を含む患者が相次いでおり、県内でもウイルスを保有する個体が見つかっている。

マダニウィルス


<6月>

SFTS:マダニ媒介感染、県内で初の患者 注意呼びかけ /和歌山
県は20日、日高郡の70代女性がマダニが主に媒介するウイルス性感染症
「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に感染したと発表した。
女性は発熱や下痢を発症し、入院中だが快方に向かっている。
2日に農作業をした際にマダニが付着したという。
SFTS患者は県内初。
県健康推進課は「マダニは春?秋が活動期。
多く生息する草むらなどに入る場合、長袖、長ズボンで肌の露出を少なくし、
かまれていないか確認を」と注意を呼びかけている。


SFTS:80代女性がマダニ感染症 下関市内で初確認 /山口
下関市は19日、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に
市内の80代女性が感染したと発表した。
回復傾向にあり、症状は安定しているという。
市内で感染が確認されたのは初めて。

市保健医療課によると、女性は5月中旬、発熱などの症状で入院した。
血小板や白血球の減少がみられたため血液検査をしたところ、感染が確認された。
女性の右足にはダニにかまれたとみられる痕があったという。


マダニ感染80歳代死亡 徳島県内2人目
徳島県は12日、80歳代の男性がマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群に感染し、
死亡したと発表した。県内の感染確認は3人目で、亡くなったのは2人目。
県の発表によると、男性は日常的に畑で農作業をしており、
5月下旬に発熱などの症状を訴え、10日後に死亡した。
入院中の今月5日、首にダニにかまれた痕が見つかり、県などの検査で12日に感染が判明した。


SFTSウイルスの感染を発表/大分市
大分市は6日、市内の病院に入院中の70代の男性が、
マダニを介して感染する「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)ウイルスに感染したと発表した。
2011年にウイルスが特定され、13年3月に感染症法による届け出対象となって以来、
県内での感染確認は初めて。快方に向かっているという。

厚生労働省によると、森林や草むらなどに生息するマダニにかまれることによって感染する。
主な症状は発熱や吐き気などの消化器症状で、頭痛や筋肉痛、
呼吸不全症状や下血などの出血症状を伴うこともある。
致死率は10〜30%。6〜14日間の潜伏期間がある。

市保健所などによると、男性は佐伯市在住。
5月22日に嘔吐や下痢などを訴え、38度を超える熱も出たため23日に入院。
26日に大分市内の病院に転院し、県衛生環境研究センターや国立感染症研究所で血液検体を調べたところ、
6日にウイルスが確認された。

県などの調査に際し、家族らは「草刈りや農作業で山に入ったことがある」と話している。


<5月>

マダニ感染症 70歳代女性死亡
県は29日、県内の70歳代女性がマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群を発症し、
死亡したと発表した。
県内では15人目の発症で、死亡したのは7人目。

県感染症対策室によると、女性は今月上旬に発熱や下痢などの症状を訴えて
宮崎市内の医療機関を受診し、中旬に亡くなった。
マダニにかまれた跡は確認できず、山などに入ったこともなかったという。

県内の死者数は全国最多となっており、同対策室は
「民家近くの草むらにマダニが生息している可能性もある」として注意を呼びかけている。


備前保健所管内でマダニ感染症 60代男性、県内3人目
岡山市は23日、岡山県備前保健所東備支所管内(備前、赤磐市、和気町)の60代男性が、
マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に感染したと発表した。
県内での感染確認は昨年7月以来、3人目。

岡山市によると、男性は入院中で、意識の不安定な状態が続いている。
感染経路は不明。

男性は発熱のため同市内の病院を17日に受診した後、20日に入院。
左太もも裏にマダニに刺されたような跡があり、白血球の減少などSFTSと疑われる症状が見られ、
病院が同市保健所に連絡した。

国立感染症研究所(東京)の血液検査でウイルスが確認された。

厚生労働省によると、国内ではこれまでに59人が感染し、うち24人の死亡を確認。
岡山県内では昨年7月に女性2人が感染し、うち1人が亡くなった。

同市は「マダニは春から秋にかけて活動を活発化させる。
山や草むらに入るときは肌を露出しないといった対策をとってほしい」と呼び掛けている。


南予のマダニ類31%にウイルス 県衛生研所長報告
 マダニが媒介し、致死率の高いウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の研修会が
17日、愛媛県松山市三番町4丁目の県医師会館であった。
県立衛生環境研究所の四宮博人所長は2013年以降、県内では10人が発症し、
4人の死亡が確認されていると報告。
発症、死亡とも国内症例の6分の1に当たる深刻な現状を明らかにした。
 県医師会などが主催し、医療や行政関係者ら約150人が聴講。
SFTSは高熱に加え県内では白血球が減少する特徴がある。
四宮氏は、県内では八幡浜保健所管内で患者7人が確認されており、突出していると説明。
南予でマダニ類約1200匹を調査した結果、
約31%の検体でウイルスが見つかり、全国平均の約2倍だったと強調した。


南予のマダニ


愛媛)マダニ感染症に注意を 野外活動シーズン迎え
 ハイキングや山菜採りなどで野山に出かける機会が増える季節を迎え、
マダニが原因の感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に感染する危険性が高まっている。
県内は発症者が宮崎県に次いで多く出ており、県が注意を呼びかけている。

 SFTSは昨年1月に国内で初めて見つかった。
ウイルスを持ったマダニにかまれることで発症し、発熱や吐き気、下痢などの症状が出る。
重症の場合は死亡することもある。

 県健康増進課によると、今年4月中旬までに西日本を中心に13県で57人が発症した。
県内では、これまでに10人が発症し4人が死亡している。
10人中7人が八幡浜保健所管内(八幡浜、大洲、西予、内子、伊方の5市町)と
南予地方で感染者が多いが、原因は不明。
年代が中高年に偏っているのも特徴という。


「マダニ」に注意!! 感染症で死亡例も
 昨年、 兵庫県内でマダニが媒介する感染症 「重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)」
の患者が確認され、 死者も出たことなどから、 県は、 農作業やハイキングなど、
野外で活動する機会が増えるこれからの季節に向け、
「マダニにかまれないように気をつけて」 と呼びかけている。
マダニが多く生息する森林や草むらに入るときは、
▽長そでや長ズボン、 長い靴下などを着用し、肌の露出を極力少なくする
▽とりついたマダニを発見しやすくするため、明るい色の服装を
▽マダニがつきにくいさらさらとした手触りの化学繊維素材の衣類を着用
▽市販のダニ忌避剤を使用する
―などの予防対策を勧めている。

写真・SFTSウイルスを保有していることが確認されているマダニの一種、
「フタトゲチマダニ」と「タカサゴキララマダニ」。
種類によるが、 大きさは成虫が3―8ミリ、 吸血後は10―20ミリ程度

 SFTSは、 「SFTSウイルス」 を持つマダニにかまれることにより感染する病気で、
6日から2週間程度の潜伏期間をおいて発症。
発熱のほか、 食欲低下、 嘔吐、 下痢、 腹痛などの消化器症状が現れ、 重症化すると死亡することもある。
中国の報告では、 致死率を6%程度としている。
有効な薬剤やワクチンなどはないため、 治療は、 症状に応じた対症療法が主体となるという。
 SFTSは近年、 中国で流行が見られる疾患で、 2011年に初めて特定された新しい感染症。
日本では昨年1月、 山口県の成人女性から初めて確認された (12年秋に死亡)。
その後、 過去にさかのぼって調査した結果、 05―12年までの間に10人が感染していたことが分かった。
 厚生労働省によると、 これまでに山口、 兵庫、 島根、 岡山、 広島、 徳島、 愛媛、
高知、 佐賀、 長崎、 熊本、 宮崎、 鹿児島の13県で計57人の患者が確認されており、
そのうち死亡が23人 (4月13日現在)。
兵庫県では、 昨年、 70歳代と80歳代のいずれも女性2人が発症し、80歳代女性が同年5月に死亡している。
日本でのSFTS患者の年齢層は40―90歳代で、 全患者の約95%が50歳以上。
月別の発症数は5月が最も多く、 次いで7月に多い。
 これまでのところ西日本を中心に発生しているが、 国の調査では、
患者のいない地域からでもSFTSウイルスの存在が確認されているという。
 マダニは国内で47種類が知られ、 SFTSウイルスを保有するのは、 現在のところそのうちの5種類。
保有率は5―15%で、 種類により違いがあるという。
ただし、 これらのダニすべてが実際にヒトへの感染に関与しているかどうかは不明。
植物に付着し、 動物が通りかかるのを待ち伏せしてとりつく。
シカなどの野生動物をはじめ、 イヌやネコも吸血源になる。
食品などに発生するコナダニや衣類、 寝具に発生するヒョウダニなど、
家庭内に生息するダニは、この疾患とは無関係。
 県は 「吸血中のマダニに気が付いた際、 できるだけ医療機関 (皮膚科) で除去すること。
無理に取ろうとして体を押しつぶした場合、 マダニの体液が人の体内に入り感染の危険性が増加する。
また、 マダニの口器が皮膚内に残ると、 化膿することもある」 などと注意を促している。

マダニリスク


マダニ感染症で80代男性が死亡 宮崎県内
宮崎県は1日、マダニが媒介するウイルス性感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に
県内の80代男性が感染し、死亡したと発表した。
死亡確認は県内で5人目、国内(24人死亡)で最も多い。
 県によると、男性は4月上旬に発熱などの症状が出て、約10日後に死亡したという。
ダニに刺された痕は確認できず、海外渡航歴もなかった。
報告は延岡保健所(延岡市)からあった。


<4月>

春から秋、感染に注意 マダニ媒介のSFTS 知識身に付け予防を
 マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」によ
る死亡例が国内で初めて確認されてから1年余り。
これまでに西日本で50人を超える患者が報告された。
厚生労働省研究班の調査では、ウイルスが西日本だけでなく、全国に広く分布することも判明した。
春から秋にかけてはマダニの活動期に当たる。
一方で人が農作業やレジャーで野山に立ち入る機会も増え、マダニと遭遇しやすくなる。
知識を身に付けて感染を防ぎたい。
 ▽13県で55人
 SFTSが日本で注目されたのは昨年1月。
2012年秋に山口県の女性がSFTSで亡くなっていたと厚労省が発表したのが始まりだった。
 隣国・中国では既に09年ごろから数百例の患者発生が報告されていた。
11年に中国で原因ウイルスが特定され、
患者の血液などからウイルスやその遺伝子を検出して診断できるようになったことが、
日本での患者確認にもつながった。
 その後、過去にさかのぼっての患者掘り起こしや新たな患者報告が相次いだ。
厚労省によると、国内ではこれまでに(4月2日現在)、
九州、四国、中国、近畿地方の13県で計55人の患者が確認され、このうち21人が死亡している。
 気になるのが発症時期だ。国立感染症研究所 が13年3月以降について分析したところ、
患者は4月から増え始め、5〜8月ごろに多く、冬場は少ない傾向がみられた。
まさに、これからの時季は要注意といえる。
 ▽全国的に分布
 マダニは、人のほか、シカやイノシシ、野ネズミ、野ウサギなどの哺乳動物に取り付き、
吸血することによりウイルスを媒介する。
ただし、人以外の哺乳動物は感染しても発病しないという。
 SFTSウイルスを保有するマダニにかまれると、6日〜2週間ほどの潜伏期を経て、
発熱、吐き気や下痢などの消化器症状、頭痛や筋肉痛が現れる。
重症化すると意識障害や出血症状などが出現し、多臓器不全で死亡することもある。
死亡率は10%程度とみられる。
 患者発生は今のところ西日本だけ。
ほかの地域は心配ないのだろうか。
 「SFTSウイルスの遺伝子を保有するマダニや、
感染歴を示す抗体を持った動物は、患者発生のない地域でも見つかっています。
西日本に多い傾向は今後も変わらないが、ウイルスは全国的に広く分布しており、
ほかの地域でも注意が必要です」と感染研の西條政幸・ウイルス第1部長は指摘する。
 ▽高齢ほど重症化
 国内には47種のマダニが生息している。
西條さんら厚労省研究班が26自治体で植物やシカに付着したマダニ18種4千匹以上を調べたところ、
タカサゴキララマダニや、フタトゲチマダニなど数種類のマダニからSFTSウイルスの遺伝子が検出された。

保有率はマダニの種類によって異なり5〜15%。
分布は北海道や東北、関東を含む23道府県と広範囲だった。
 また、シカやイヌの血液を調べると、シカでは検体が得られた27自治体のうち17府県で、
イヌは19自治体のうち10県でSFTSウイルスに対する抗体が確認された。
 効果的な治療薬やワクチンはなく、対症療法で症状を改善するしかないため、
まずはマダニにかまれないことが重要。野山に立ち入る際は肌の露出を少なくするよう心掛け、
万が一かまれた場合には早めに医療機関で処置を受けよう。
 「患者報告が増えて、年齢が高いほど症状が重く、死亡率も高いことが分かってきました。
いたずらに恐れる必要はないが、特に高齢、壮齢の人は日常の注意で感染リスクを減らしてほしい」と
西條さんは話している。(共同通信 赤坂達也)

マダニリスク


蜂、ダニ対策 1冊に編集 服装や症状 Q&Aで 林業・木材製造業労働災害防止協会
マダニが媒介する新たな感染症が国内で発生していることを受け、
林業・木材製造業労働災害防止協会(東京都港区)は、冊子『蜂・ダニ刺されの予防と対策』を作成した。
蜂やダニの種類について解説する他、刺された時の対策について、
イラストを交えて分かりやすく説明している。


<2月>

30道府県 ダニ感染症の危険性
マダニが媒介して人に感染するウイルスが、日本全国に広がっている。
厚生労働省によると、北海道から九州まで、少なくとも30道府県でウイルスを確認。
これまで国内で21人が死亡している。
春も近づき、野山に出かける機会の増える人には気になる情報だ。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスと呼ばれるが、日本では昨年の1月に初めて感染者が見つかったばかり。

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